幻戯書房(げんぎしょぼう)さんの出版物をご紹介させていただきます。
書 名 著者/編者 内 容 (出版日)

文学問題(F+f)+
山本貴光 【11月22日出荷開始】   夏目漱石「文学論」を現代語訳+解説で完全読解。文学の定義「F+f」を古今東西の文学を読み解く道具として再生。多様な学術領域と連関し「来たるべき「文学論」」としてヴァージョンアップ。「文学とは何か?」を理解するための文学問題集。 (2017.11) 3600円(税別)

ホルトの木の下で
増補新版
堀 文子
【11月22日出荷開始】   作品だけでなく、その生き方も支持される孤高の日本画家の自伝。百歳を前に、1950から80年代に発表したエッセイ10篇を増補した新版。 (2017.11) 2500円(税別)
映画の乳首、絵画の腓
AC2017
滝本 誠 エロスか死か!  
美の動体視力が読者の価値観を転覆+振動させる…… 伝説の評論集が新世紀増補究極版〔21century ultimate edition〕として再起動! (2017.11) 3500円(税別)
歴史の総合者として

大西巨人未刊行批評集成
大西巨人
(編:山口直孝、
 橋本あゆみ、
 石橋正孝)
真実の革命的インテリゲンツィアとして僕たちは立つ  
刻々たる状況に「文学」から批判し、人間精神の真実を貫徹させた「批評家・大西巨人」。その批評=運動を総展望。 (2017.11) 4500円(税別)
火の後に

片山廣子翻訳集成
片山廣子 イエーツ、ダンセイニ、ロレンスらの短篇 
上田敏も称賛したグレゴリー夫人、タゴールの詩 大正期に広く読まれていた戯曲 アメリカ探偵小説 その広範な「松村みね子」名での訳業を網羅。解説:井村君江ほか (2017.10) 4600円(税別)

もうすぐやってくる
尊皇攘夷思想のために
加藤典洋 われわれの内なる危険領域へ踏み入る
2018年、明治150年、そして天皇退位……。新たな時代の予感と政治経済の後退期のはざまで、今、考えるべきこととは何か。失われた思想の可能性と未来像を探る批評集。
(2017.09)  2600円(税別)

戦争育ちの放埓病
銀河叢書
色川武大 「落伍しないだけだってめっけものだ」 無頼派作家の随筆群、初の書籍化。単行本、全集未収録の86篇。
(2017.09) 4200円(税別)
不易の恋
芭蕉庵・桃青
円上行元 謎多き女性・寿貞との悲恋を軸に、「風狂」の道に賭けた男(芭蕉)が、真の俳諧師として「新生」し、永眠するまでを描く歴史小説。
(2017.09) 1600円(税別)
ことばだけでは伝わらない
コミュニケーションの文化人類学
西江雅之 「見た目」や「伝え方」だけではない7つの要素
世界各地の言語に親しんだ文化人類学者による、本質的コミュニケーション論
(2017.08) 2200円(税別)
帝都公園物語 樫原辰郎 明治期東京の公園誕生ものがたり 
日比谷公園、新宿御苑、明治神宮(外苑)など、カルチャーギャップと大格闘して生まれた開発すったもんだの明治秘史。『『痴人の愛』を歩く』の著者が放つ東京文化論。
(2017.07)  2200円(税別)
三博四食五眠
(さんばくよんしょくごみん)
阿佐田哲也 喰っちゃ寝、喰っちゃ寝
二つの顔を持つ作家が遺した、抱腹絶倒の傑作エッセイ、初刊行! 暴飲暴食の記
(2017.07)  2200円(税別)
旅に出たロバは
本・人・風土
小野民樹 行ってみたいな、よその国
神保町から屋久島、トカラ列島、モンゴルの草原、メコンの大河。アジアのうちのどこか、消え行く時代と見えない未来を踏みしめる時間紀行! 元編集者の旅と人生の回想。
(2017.06)  2500円(税別)
60年代が僕たちをつくった
増補版
小野民樹 忘れ得ぬ、苦い苦い青春記。
2004年刊行の元版(洋泉社刊)に、都立西高の同級生のその後と、著者(出版社を退職)自身のその後を増補。世代論の名著が蘇る。
(2017.06)  2500円(税別)
消えた弔電 山瀬ひとみ 書き下ろし、リアルミステリ
絶縁状態にあった末弟の急死により、美しい病身の若妻が遺されたことを知った家族。肉親に代わって弟の夢を叶えた女ではあったが、その言動は不可解だった……。
(2017.06)  1600円(税別)
仰臥漫録
附・早坂暁「子規とその妹、正岡律」
正岡子規
早坂 暁
子規生誕150年
文豪が病床生活での感情を余さず記した名作を、読みやすい単行本で。子規と同郷・松山生まれの早坂暁が、正岡律に光を当てた長篇えっしを併録。
(2017.05)  2000円(税別)
琉球文学論 島尾敏雄 島尾敏雄生誕100年
琉球弧の歴史を背景に、古謡、オモロ、琉歌、組踊などのテクストをわかりやすく解説。1976年の大学での講義録を初めて書籍化。日本列島弧の全体像を眺める視点から琉球文化を読み解く。
(2017.04)
 3200円(税別)
関東戎夷焼煮袋 町田 康 故郷喪失の悲しみから、上方のソウルフード、うどん、ホルモン、お好み焼、土手焼、イカ焼を拵え、これを食すこと見えた宇宙。大坂(おおざか)の魂を取り戻す、ビルドゥングスロマン。
(2017.03)  1800円(税別)
うた燦燦 道浦母都子 いつのことを語るにも、うたがきらめく
『無援の抒情』から50年。百人一首から現代まで、エッセイの中に180首が光る。  (2017.03)  2400円(税別)
美酒と黄昏 小玉 武 漱石・太宰から寺山・春樹まで― 作家・文人たちの酒と酒場の歳時記。グラスの中に「居場所」を求めて、夕暮れ、人はストゥールに座る……  
(2017.03)  2200円(税別)
レンズの下の聖徳太子
銀河叢書
赤瀬川原平 1960年代、青年は「紙幣」によって「芸術」を超えた。表題作ほか、「超私小説」の領域を拓いた初書籍化の傑作群10篇を収録。
(2017.02)  3200円(税別)
メーゾン・ベルビウの猫 椿 實 焦土の青空を、無数の金魚がおよぎゆく
焼け跡を生きる、博物学的精神とエロス。中井英夫・吉行淳之介の盟友であり、稲垣足穂・三島由紀夫・澁澤龍彦らの激賞を受けた幻の天才が、『椿實全作品』以降に編んだ未収録の秀作群に、未発表の遺稿ほかを増補した中短篇作品集。
椿實没15年・初版一刷1000部限定ナンバー入り 
(2017.01) 4500円(税別)
低反発枕草子 平田俊子 四季おりおりの、ささやかな想いに随(したが)いて
東京・鍋屋横丁ひとり暮し。365日の寂しさと、一年の楽しさ。
(2016.12)  2400円(税別)
焚書野郎
菊池英也自選短編集
菊池英也 肥大する美意識の断片 5つのオブセッション
本を焼く男、眠り続ける女、父の日記を探る少年、放物線にこだわる少女、ロック史に殉じる愛
(2016.12) 2000円(税別)
花森安治の従軍手帖 花森安治
(土井藍生 編)
国民の一人先づ動かずして何ぞ万の、億の国民動かんや。これ宣伝者の信念なり。
二度の従軍と大政翼賛会宣伝部時代の、花森安治の手帖5冊・書簡類13点を、150余点の図版とともに収録。
(2016.11)  2500円(税別)
ナショナリズムの昭和 保阪正康 左翼的偏見や右翼的独善からの解放 
戦前と戦後の国家像を検証し、後世に受け継ぐべき理念を探る720頁の昭和史研究の集大成  (2016.10)  4200円(税別)
みすず書房旧社屋 潮田登久子 1996年まで、みすず書房の本が生まれた場所 
寄稿:加藤敬事、鈴木了二、鬼海弘雄、横大路俊久、守田省吾、島尾伸三
  (2016.10) 3300円(税別)
歌の子詩の子、
折口信夫
持田叙子 古語の力で、血の通わぬ近代のことばを破壊する。
折口を通して日本近代文学の相関図を大胆に読み直す、破壊と新生の力みなぎる書。
(2016.09) 2800円(税別)
MAGMA
噴の巻
佐藤光直、
村上玄一ほか
伊藤桂一、眞鍋呉夫らによる同人誌「公園」の流れを継承する
「MAGMA」復刊! 小説6本ほかを収録。
寄稿者:佐藤光直、国府田智、御手洗紀穂、北野恭代、松宮彰子、村上玄一
(2016.09) 920円(税別)
燈火
銀河叢書
三浦哲郎 文体の鬼、最後の連作短篇集  解説:佐伯一麦
移りゆく現代の生活を研ぎ澄まされた文体で描く、みずみずしい日本語散文の極致。初書籍化の連作短編集。
(2016.08) 2800円(税別)
題名はいらない
銀河叢書
田中小実昌 いろいろ考えてしまうのは、わるいクセかな。
ふらふらと旅をし、だらだらと飲み、もやもやと考える。
何もないようで何かある、コミマサエッセイの真髄。
(2016.08) 3900円(税別)
詩あきんど 其角 別所真紀子 松尾芭蕉第一の門弟にして、洒脱で博覧強記の俳諧師・宝井其角。
江戸の世に言葉で身を立てた男の生涯を追い、その句を味わう評伝小説。
(2016.07)  2400円(税別)
深川の赤い橋
横澤祐一戯曲集
 横澤祐一 木場が消えたころの東京・深川を舞台にした傑作戯曲
収録作:「水の行方――深川物語」  
「芝翫河岸の旦那――十号館二〇一号室始末」
「深川の赤い橋」 
深川三部作と、「代書屋勘助の死――たそがれ深川洲崎橋」。
解説:矢野誠一  (2016.07) 3200円(税別)
愛の棘
島尾ミホ エッセイ集
島尾ミホ 私とその人とは磯をつたう二羽の「浜千鳥」であった。
『海辺の生と死』以降の、島尾敏雄との日々を中心とした回想。
南島の言葉ゆたかに記憶を甦らせる、初めて書籍化されるエッセイ群。
(2016.06)  2800円(税別)
森鴎外の『沙羅の木』を読む日 岡井 隆 つまりこのころ、鴎外は傍若無人だった
訳詩と自らの創作詩を併録した、「林太郎」名の知られざる詩集『沙羅の木』を読み思ったこと。 ※「鴎」は正しくは正字
 (2016.06) 3500円(税別)
愛の棘
島尾ミホエッセイ集
島尾ミホ 私とそのひととは磯をつたう二羽の「浜千鳥」であった。
『海辺の生と死』に続く、単行本未収録のエッセイ集。戦が迫る島での恋、結婚と試煉。島尾敏雄との日々を南島の言葉ゆたかに回想する。
(2016.06) 2800円(税別)
翻訳出版編集後記 常盤新平 早川書房での10年間の編集者生活
英米のエンターテインメント小説やノンフィクションを刊行し、出版界に新たな道を拓いた常盤新平が、体験を基に翻訳出版のあり方を問う、新発掘の傑作回想記。
(2016.05) 3400円(税別)
ドン・キホーテの消息 樺山三英 敵を求め炎上する「民意」の行き着く先は? 
蘇った「騎士」と、その行方を追う「探偵」。新世代SFの鬼才が人類と物語の未来を問う、21世紀型スペキュレイティヴ・フィクション。
こちらから試読できます。【pdf版】
(2016.06) 2000円(税別)
歌が街を照らした時代 久世光彦 歌謡曲を劇中に導入するなど斬新の作品を多数演出し、作家でもあった久世光彦の「歌」にまつわる珠玉の随想群を集成。
併録:対談・鼎談(×阿久 悠・小林亜星)+阿久悠による久世光彦追悼文
(2016.04) 2000円(税別)

酒場の風景

銀河叢書
常盤新平 恋とは、夫婦とは…… グラスの中の真実
銀座の小さな酒場で語られる、男と女のままならぬ人間模様。短篇の名手が残した力作、四半世紀を経て初書籍化。16の連作短篇。
(2016.03) 2400円(税別) 
おとぎ電車はどこへゆく 佐藤光直 「俺にしかできない仕事がある、とは一度も思ったことがない」 「時の落とし物」を描く連作小説 
(2016.03) 1600円(税別)
初稿 知的障害教育論

白痴の衛生と教育
エドゥアール・セガン
【訳・解説:川口幸宏】
障害者・児への理解が充分でなかった19世紀フランスで、世界初の知的障害児教育を実践したセガン。その実践に基づく体系的理論を、完全邦訳。
(2016.02) 2800円(税別)
冥土の土産 竹岡準之助 81歳の小出版社主が、終活を念頭に半生を顧みながら、老いとむきあいながらも楽しさを忘れない日常を綴る。
(2016.02)  2400円(税別)
行列の尻っ尾

銀河叢書
木山捷平 「わたしの好きな場所…… 監獄と軍隊を除けば何処でも好きです」文学に生涯を捧げた私小説家の未刊行随筆89篇を初集成。
(2016.01)  3800円(税別)
暢気な電報

銀河叢書
木山捷平 ほのぼのとした筆致の中に浮かび上がる人生の哀歓。ユーモアとペーソスに満ちた、初の書籍化の短篇集。
(2016.01)  3400円(税別)
虹の橋を渡りたい

画家・堀文子九十七歳の挑戦
中田整一 女とマスコミがしっかりしていれば戦争は防げる!
この国の100年の激動を見てきたからこそ、言い残しておきたいこと。長年の交流を持つノンフィクション作家が丹念な取材で、いまなお創作活動を続ける画家の足跡をたどる、決定版評伝。
(2015.12) 2000円(税別)
昭和の歌100

君たちが居て僕が居た
小西良太郎 時代に選ばれたヒット曲とその秘話。表も裏も知り尽くした男の昭和歌謡史。
作り手と併走した名物芸能記者にして名プロデューサー、元レコード大賞審査委員長だった著者の回想。
(2015.12) 2600円(税別)
白昼のスカイスクレエパア 北園克衛 戦前の前衛詩を牽引したモダニズム詩人にして、建築・デザイン・写真に精通したグラフィックの先駆者が、1930年代に試みた「エスプリ ヌウボオ」の実験。書籍未収録35の短編。
(2015.12) 3700円(税別)
還らざる夏

二つの村の戦争と戦後 信州阿智村・平塚
原 安治 ジャーナリストが記録する農村と昭和の戦争
元NHKプロデューサーが、自身の家族と仕事で出会った「農村と戦争」を書き残す。満州へと旅立った最後の開拓団と開拓団を送り出した村。 (2015.12) 1800円(税別)
おんなのこ くどうなおこ【文】
佐野洋子【画】
広瀬弦【彩色】
40年前に刊行された「佐野洋子+くどうなおこ」の初めて作品が、書き下ろしの詩とあふれる色彩で、佐野洋子没5年に甦る。時空を超えてしなやかに、したたかに生きるすべての「おんなのこ」に贈る物語。 
(2015.11) 1800円(税別)
マジカル・ヒストリー・ツアー
ミステリと美術で読む近代
門井慶喜 「歴史ミステリ」とは何か?
『時の娘』『薔薇の名前』『わたしの名は赤』などの名作をとおして、小説、宗教、美術が交差する「近代の謎」を読み解く。ミステリ作家による歴史ミステリの教室。書き下ろし。 
(2015.11)  2200円(税別)
記憶の道草
銀河叢書
串田孫一 生誕百年、百の随想。晩年の文業を初集成
仕事部屋の愛用品、移りゆく季節、友人との語らい…… 
哲学のエスプリと豊かな詩心で綴る円熟のパンセ。 
(2015.10)  3900円(税別)
マスコミ漂流記
銀河叢書
野坂昭如 戦後闇市派の昭和30年代+戦後メディアの群雄の記録
TV草創期の舞台裏を克明に描いた自伝的エッセイ、初の書籍化。
(2015.09)  2800円(税別) 
江戸おんな歳時記 別所真紀子 高橋睦郎氏 推薦!
江戸期の女性は自由だった! 年齢、身分を問わず全国から選りすぐった俳句案内。  
(2015.09)  2300円(税別)
めぐりあう者ども 菊池英也 恋愛でも快楽でもない、存在の根源的愉楽と崩壊。俊英の書き下ろす異種恋愛譚。
(2015.09)  1600円(税別)
常識の路上 町田 康 でもワイルドサイドを歩け。つか歩く。
3.11をはさんだ単行本未収録原稿を集成する、3年ぶりのエッセイ集。信じるべきものとはなにか…… 「コモンセンス」への怨恨。  
(2015.08) 1800円(税別)
死者の花嫁
葬送と追想の列島史
佐藤弘夫 墓、先祖、幽霊の常識を覆す死後についてのパースペクティヴ
現在、一般的な仏教式の葬送文化の成立とその死生観を、日本思想史家が読み解く。 (2015.08) 2400円(税別)
本に語らせよ 長田 弘 2015年5月に死去した詩人が、単行本未収録エッセーを中心に厳選、改稿、構成した最後のメッセージ。  
(2015.07) 2900円(税別)
海嘯
◆銀河叢書◆
 島尾ミホ 日本文学史上稀有の小説がヤポネシアから甦る。島尾敏雄『死の棘』のモデルとなった著者が遺した衝撃の未完長篇。 
(2015.07)  2800円(税別)
徴用日記その他
◆銀河叢書◆
 石川達三 国家権力と対峙してきた作家ならでは「表現の自由」への思い
『生きている兵隊』発禁から戦後まで。「英霊よ安かれなどというのは、愚者の言葉ではないだろうか」 (2015.07)  3000円(税別)
線で読み解く日本の名画 安村敏信 日本絵画の要諦の輪郭線にあり
奈良時代の墨絵から浮世絵、近代画まで、日本絵画の1200年を新しい視点んで読み返す美術案内。  図版82点 カラー口絵4頁 
 (2015.06) 3000円(税別)
最後の祝宴 倉橋由美子 あらゆる観念を吟味せずにはいられない徹底した懐疑精神
初期15年間の全作を網羅した「作品ノート」と辛辣なユーモアあふれる50篇を初めて集成した著者「最後」の随想集。
解説:古屋美登里 カバー装画:蜷川有紀(描き下ろし)
 (2015.05) 3800円(税別)
大正文士のサロンを作った男 奥田駒蔵とメイゾン鴻乃巣
奥田万里
荷風『断腸亭日乗』に記され、晶子がその死を悼んだ男とは?
文士ばかりでなく、芸術家や社会主義者が集った西洋料理店・カフェ「鴻乃巣」の店主の生涯を追った書下ろしノンフィクション 
 (2015.05) 2000円(税別)
破垣(やれがき) 飯田 章  いちばん身近な他人としてともに老いてゆく夫婦の日常を、熟練の筆がユーモラスかつスリリングに描き出す。渾身の連作短編集。男の女、一つのありよう 
 (2015.05) 2200円(税別)
文藝的な自伝的な
◆銀河叢書◆
 舟橋聖一 「わたしの人生は縮緬の肌ざわりからはじまった」
戦前のブルジョワの家に生まれた自身の幼年期。未完となった長編自伝に、作家たちとの交流を綴ったエッセイを収録。解説:石川 肇 
 (2014.04) 3800円(税別)
谷崎潤一郎と好色論
日本文学の伝統
◆銀河叢書◆
 舟橋聖一 「戦時下の文士の仕事はそれでいいのだ」
谷崎との親交を回想した「谷崎潤一郎」と日本文学の伝統についての「好色論」。評論的随筆集。解説:石川 肇
 (2015.04) 3300円(税別)
トリビュート百人一首  - 平安と今をつなぐ和歌×短歌
26人の歌人が「百人一首」に挑む。【参加歌人・掲載順】岡井 隆、 高島 裕、 佐伯裕子、 望月裕二郎、 石川美南、 今橋 愛、 田村 元、 加藤治郎、 内山晶太、 沖ななも、 佐藤弓生、 大松達知、 光森裕樹、 栗木京子、 米川千嘉子、 仲井真理子、 雪舟えま、 黒瀬珂瀾、 永井 祐、 川野里子、 山田 航、 荻原裕幸、 今野寿美、 東 直子、 尾崎左永子、 馬場あき子。古典のとびら、歌詠みの道しるべ。
(2015.02)  1800円(税別)
くりかえすけど
◆銀河叢書◆
田中小実昌 世間というのはまったくバカらしく、おそろしい
「戦争も世間がやったことだ。一億総白痴化の最たるものだろう」 そんなまなざしが、しずかににじむ単行本未収録作品集 
 (2015.01) 3200円(税別)
風の吹き抜ける部屋
◆銀河叢書◆
小島信夫 小説とは何か、「私」とは何か
同時代をともに生きた戦後作家たちへの追想。創作の秘密。そして、死者と生者が交わる言葉の祝祭へ。現代文学の最前衛を走り抜けた小説家が問い続けるもの。
 (2015.01) 4300円(税別)
 身体は幻  渡辺 保 舞踊と身体の30章
「身体が溶ける。そんなバカなと思われるかもしれない。しかし、三津五郎にかぎらず、友枝喜久夫でも、四代目井上八千代でも、私の見た名人たちには必ず、そういう瞬間がおこった。」    (2014.12) 2400円(税別)
目玉の体操 池内 紀
(イラスト+写真も)
なんてことない日常に、無限の詩をみつけた……
「写ルンです」の冒険。写真と言葉で切り取る、見なれた景色が別の貌を帯びるとき。本文カラー39頁。
(2014.11) 2500円(税別)
風流ここに至れり 玄侑宗久 「今」にゆらぎながら、常に重心を取り直す禅の智慧
流動し続ける現実に、文学は、宗教は、どう向き合うのか。10年以上にわたる「風流」=「ゆらぎ」の軌跡。
(2014.11)  2000円(税別)
雲母橋あたり 秋山洋一 記憶の岸辺から懐かしい匂いのするあの街へ
日本詩壇の正統を受け継ぐ詩人の最新詩集
(2014.11)  2500円(税別)
少し湿った場所 稲葉真弓 水のにおいに体がなじむのだ
精選されたエッセイでふりかえる作家の人生。2014年8月に急逝した作家、最後の本
(2014.10)  2300円(税別)
嘘つき鳥 久世光彦 あなたは、誰だったの?
単行本未収録エッセイ集第2弾。青年期以降の思い出を中心に1990年代以降の作品から精選。「あとがきにかえて」執筆:久世朋子・小泉今日子
(2014.09)  2500円(税別)
愉しき山談義
深田久弥対話集
深田久弥ほか 忘れえぬ山の作家、かく語りき
談論風発の12篇。対談・座談参加者:徳川夢声、辰野隆、岡田喜秋、今井通子、新田次郎ほか 解説:大森久雄
(2014.09)  2600円(税別)
名もなき山へ 深田久弥 どの山にもどこかに一つは美しい場所がある
単行本未収録エッセイ集。山旅の醍醐味、名峰の魅力、ふるさとへの想い…… 解説:雁部貞夫
(2014.08)  2600円(税別)
青春の日記
三浦哲郎のこと
竹岡準之助 三浦哲郎の親友であった著者の日記から蘇る、「作家・三浦哲郎」誕生前後と文学修業時代。
 (2014.09)   2200円(税別)
詐欺師の勉強あるいは遊戯精神の綺想 種村季弘 あたかも美しい無権力状態の螺旋
聖俗混淆を徘徊する博覧強記の文章世界。没10年にあたる2014年の夏刊行の愛蔵版 
(2014.07)  8500円(税別)
忍 土 佐藤洋二郎 女と男、親と子、せめぎあう思い
東京・飯田橋の小さな居酒屋で交錯する人生。北海道・留萌から福岡・神湊まで、全国14の土地にまつわる短編集。  (2014.07)  1900円(税別)
おいしい街と本と人 今江祥智 読んで食べて歩いてしゃべって
児童文学の泰斗が軽妙洒脱につづる京都発「味な」エッセイ集。カバー装画:宇野亜喜良

 (2014.06) 2500円(税別)
黒猫のひたい 井坂洋子 深く、深く眠れる日々を
日本を代表する女性詩人にる、日常に潜むよろこびと闇を見つめたエッセイ集。カバー装画・イラスト:高橋千尋 

 (2014.05) 2400円(税別)
劇場経由酒場行き 矢野誠一 当代きっての見巧者による、秘話満載のエッセイ集
【目次より】酒呑みのいる風景/舞台の記憶/ロビーの会話/劇場の本棚/愛しき人に献杯
 (2014.05) 2500円(税別)
その先は永代橋 草森紳一 逝去直前まで書き継がれた長編雑文
「その先は永代橋」(東京人)と「ベーコンの永代橋」(en-taxi)を収録、荷風、小津、阿部定、フランシス・ベーコン…… 崩れる書物の山から眺めた永代橋300年の歳月。跋文:平山周吉

 (2014.04) 3800円(税別)
短編を七つ、書いた順 片岡義男 作家生活40周年 書き下ろし
収録作品:せっかくですもの/固茹で卵と短編小説/花柄を脱がす/
なぜ抱いてくれなかったの/エリザベス・リードを追憶する/
ある編集部からの手紙/グラッパをかなりかけます

 (2014.04) 1900円(税別)
煙管(キセル)の芸談 渡辺 保 煙草、酒、水が歌舞伎を豊かにしてきた。
嗜好品で読み解く歌舞伎の世界。

 (2014.03) 2500円(税別)
白夜の忌
三浦哲郎と私
竹岡準之助 三浦哲郎の文学修業時代の仲間である著書が青春の約束を果たすべく綴った三浦哲郎との交流
 (2014.03) 2200円(税別)
一九世紀フランスにおける教育のための戦い セガン、パリ・コミューン
川口幸宏
歴史学×教育学の新視点
フランスで収集した原史料をもとに、「近代教育」の誕生を探る、著者、畢竟の成果。
(2014.02) 3800円(税別)
少年老イ易ク 竹岡準之助 小出版社50年の軌跡をたどる二つの回想
(2014.02) 2400円(税別)
忘れえぬ声を聴く 黒岩比佐子 古書を入口に、百年前の日本へ思いを馳せる。
しまれつつも急逝した評伝作家が、歴史を読み、書くことの魅力をつづる単行本未収録エッセイ集。

 (2014.01) 2400円(税別)
いつもの旅先 常盤新平 没後1年、未刊行エッセイ集・第3弾
「感じのいい喫茶店や酒場のある町は、いい町なのである。それはもう文化である。」旅の思い出とめぐりゆく季節の感懐

 (2015.01) 2500円(税別)
木下杢太郎を読む日 岡井 隆 「私評論」という境地 杢太郎の作品を丹念に読み、その背後を推し量り、自身と対話する。  (2013.12) 3,300円(税別)
夢のなかの魚屋の地図 井上荒野 初のエッセイ集。小説家の口ぐせ、台所の母、書きつづけることへの決意
(2013.12) 2,100円(税別)
古塔の街
竹岡準之助 センスとユーモアをつくした編集者のコラム集。季刊のミニコミ誌のひとつの歩み。  (2013.12)  2,300円(税別)
老優の述懐 竹岡準之助 創業半世紀、季刊誌を編集し続けて16年。ひとり出版社の社主がつづる、こだわりの一筆集。  (2013.12)  2,300円(税別)
昭和十年生まれの
カーテンコール
鴨下信一 ああ、どうしても復活させたいなあ
数々の名作ドラマを手がけた東京下町育ちの演出家が、なじみ親しんだ言葉や風習、芸能、文学などを通して、日本人が失いつつあるものを考える。 (2013.11) 2,500円(税別)
スクリプト
桂生青依第一歌集
桂生青依 「呪いほど正直じゃなく日記ほど嘘じゃないのがここにあるもの」心と心のあわいは短歌でなければ表現できない!  (2013.11) 1,400円
東京の片隅 常盤新平 郊外の町、川べりの町、いくつもの「わが町」。会いたい人のいるまちへ
埋もれていたエッセイ書籍化第3弾!  (2013.10) 2,500円(税別)
私の「ニューヨーカー」グラフィティ 常盤新平 ささやかな街の話題、人物の消息、そして国際情勢のことなど。ニューヨークと雑誌「ニューヨーカー」を愛しつづけた著者が、独自の視点でコラムを読み解く。  (2013.09) 2,500円(税別)
きつねの遠足
石田 千 作文集
石田 千 晴れたら町に出て、風邪をひいたら本を読む。銭湯、寄席、銀座のバアでも商店街でも、かならずだれからにめぐりあう。 (2013.09) 2,200円(税別)
こんにちはレモンちゃん 中原昌也 書き下ろしを含むメルヘン(と言えなくもない)7篇の短篇。装幀・装画・挿画も著者。(2013.09) 2,000円(税別)
疎開した四〇万冊の図書 金高謙二 戦火から本を守った人たちがいた
太平洋戦争末期、大八車を押し、リュックを背負い、何度も貴重な本を運んだ人々がいた。旧都立日比谷図書館を中心とした記録。
(2013.08)  2,400円(税別)
甲子園の詩[完全版]
敗れざる君たちへ
阿久 悠 夏の高校野球の27年間、大会期間中毎日、紡がれた詩
「スポニチ」を飾った夏の風物詩を1冊に集成。「甲子園ほど見事な大舞台を知らない」 
(2013.07) 2,800円(税別)
和音羅読
詩人が読むラテン文学
高橋睦郎 いま読むべき古典
カエサル、ウェルギリウス、セネカ、ペトロニウス…… 東西の古典に通じた詩人による、西欧の知の源泉の一つであるラテン文学案内。
(2013.07) 3,800円(税別)
異国美味帖 塚本邦雄 馥郁たる味と香、豊穣な知
おもにヨーロッパの土地と食材をめぐる40篇。埋もれていた雑誌発表の原稿を精選して初の書籍化。 (2013.07) 2,400円(税別)
メフィストフェレスの定理
地獄シェイクルピア三部作
奥泉 光 ダンテ×シェイクスピア×奥泉ワールド。
シェイクスピア世界の住人たちが鏡の向こうで悪魔と出会う時、“地獄”の存在を揺るがす騒動が巻き起こる―初の戯曲スタイルで古典に挑む、謎と笑い鳴り響く文学の冒険。これまで劇場でのみ入手できた上演脚本を大幅改稿した決定版。
(2013.06) 2,400円(税別)
スバらしきバス 平田俊 「読売」「日経」「中日」「東京」ほか、「西日本」など地方紙で書評相次ぎ、話題の本
都バスなどの路線バス、コミュニティバス、高速バスにツァーバス。ささやかな道草のスケッチ。書き下ろし
(2013.06)  2,200円(税別)
風が草木にささやいた
池部 良 長谷川一夫、鶴田浩二、佐田啓二、芦田伸介、尾上梅幸、ハナ肇、山本富士子ら、銀幕のスターたちとのゴルフ交遊録、初の書籍化。
(2013.05)  2,200円(税別)
保守の辞典 西部 邁 言語動物の「実存」、「実践」そして「解釈」
保守思想の43の要諦を喝破し、論じる。
(2013.04)  2,100円(税別)
アイネクライネな我が回想
音楽留学ドイツ語忘備録
茂木大輔 電撃留学したドイツで出会ったふしぎなことば。オーボエ・指揮・解説・文筆と多方面で活躍する音楽家の、滑稽洒脱な音楽文化エッセイ。
(2013.04)  2,200円(税別)
海岸のマサオさん 樂月 慎 仙台・松島を舞台にした家族4代のものがたり。どこにでもあるようなしあわせがの裏に潜む闇。書き下ろし作品。 (2013.03)  3,200円(税別)
連続する問題 山城むつみ 「今、ここ」とつなぐ、文芸評論の臨界点
中野重治、小林秀雄、ドストエフスキーらの言葉を手がかりに、今日的事象の背後から我々を歴史的に拘束する「問題」を読み解く。書き下ろし「補論 切断のための諸断片」収録。 (2013.03) 3,200円(税別)
ひとり歩き マイク・モラスキー いつでも寄り道、どこでも昼寝
長年、日本で暮らすガイジン(アメリカ人)が、日本、アメリカ、中国、韓国、台湾で見比べた、おもしろさを、日本語で綴ったエッセイ集。 (2013.03)  2,300円(税別)
虎に食われた男 藤本義一 20年前の幻の小説、初の書籍化
「ひげの団長」こと阪神タイガース私設応援団長・松林の見た戦後プロ野球。男たちの熱狂と人生を描く長編実録小説。
(2013.02)  2,000円(税別)
歌は季につれ 三田 完 「昭和の歌」の歳時記
「俳句の家」に生まれ、NHKで歌謡番組を制作、作詞家・阿久悠を陰で支えた小説家が、昭和の歌をモチーフに季節をめぐり俳句につなぐ。
(2013.02)  2,200円(税別)
路上の義経 篠田正浩 古典芸能として演じ続けられてきた判官九郎義経から読み解く、日本芸能の本質。
何故、この国の隅々にまで「判官びいき」という鳴動が伝播したのか。『河原者ノススメ』に続く書き下ろし日本芸能史第2弾!  (2013.01)  2,900円(税別)
銀座並木通り

池波正太郎初期戯曲集
池波正太郎 全集未収録の、作家デビュー前の埋もれていた戯曲。
敗戦後を力強く生きる市井の人々を描く、その後の池波作品を彷彿とさせる、1950年代の現代戯曲3本。  (2013.01) 2,200円(税別)
本当のことしかいってない

エッセイ・読書論
長嶋 有 世界に慣れることなく驚き、感じつづける。
漫画から絵本そして純文学。時代と世代を超えてつながる新しい読書のかたち。書き下ろしを含む書評集。  (2012.12)  2,200円(税別)
ツェッペリン飛行船と黙想 上林 暁 喧騒なる環境の下に在って、海底のやうな生活がしてみたいのだ。
同人誌時代の創作から晩年の随筆まで、新たに発見された未発表原稿を含む、貴重な全集未収録作品125篇を、初めて一冊に。  (2011.11)  3,800円(税別)
明日の友を数えれば 常盤新平 常盤新平さん逝く  最後の本となってしまいました。ご冥福を祈念いたします
町を歩き、本と親しみ、コーヒーを味わう。81歳…… 老いとつき合う日々を綴る。
 (2012.11)  2,500円(税別)
どんな左翼にもいささも同意できない18の理由 西部 邁 この国を覆う無思想を徹底批判
従来のクリティークを根源的に乗り超える「左翼」批判。書き下ろし。
(2012.12) 1,900円(税別)
かばの本 文・写真 ヒポミ <気は優しくて力持ち 意外に知的でエレガント いまこそカバの恵みを!
世界一のかばグッズコレクター・ヒポミが、コレクションを初公開。
【特別寄稿】池内 紀、堀江敏幸、井内岳志  (2012.11)  1,900円(税別)
猫の領分

南木佳士自選エッセイ集
南木佳士 ああ、たどるべき路を一巡したのだ
『熊出没注意 南木佳士自選短篇小説集』と対をなす作家生活30周年記念出版。既刊エッセイ集より精選した65篇に単行本未収録の20篇を加える。奥付に著者検印付きの限定愛蔵版。   (2012.10)  2,900円(税別)
終末処分 野坂昭如 チェルノブイリ以前の34年前に発表された問題作、初の単行本化。原子力黎明期のエリートがその「平和利用」に疑問を抱き……。予見されていた「原発=棄民」の構造。  (2012.09)   定価1,900円(税別)
夕鶴の家 父と私
桔梗の風
天涯からの歌
飛花落葉
季を旅して
辺見じゅん遺稿エッセイ集
(全3冊)
辺見じゅん 一周忌 追悼出版
書籍未収録のままになっていたエッセイ(一部ノンフィクション)を、自伝的日常的作品、短歌や歌人に関するもの、俳句をめぐるものの3冊にまとめる。
(2012.09)  2,200円(税別)
反官反民
中野剛志評論集
中野剛志 思想の確かさは、具体的な事象への判断によって試される。世論や政治家におもねることない、この10年の軌跡。  (2012.09) 2,200円(税別)
四重奏
カルテット
小林信彦 「ここに集めれた小説の背景は『推理小説の軽視された時代』とお考え頂きたい」。
60's 江戸川乱歩とともにした翻訳推理小説雑誌の時代を描く四つの中篇。  (2012.08) 2,000円(税別)
夢の栓 青来有一 初の書籍化で全体が浮かび上がる現代のレクイエム
ひとりの日本兵が南の国で託された謎の神ブラナ。そのブラナをめぐる現代と戦争の記憶が交錯し・・・  (2012.08)  2,800円(税別)
この人を見よ 後藤明生 没13年 最後の未完長篇、初の書籍化
徹底した批評意識と小説の概念をも破砕するユーモアが生み出す、比類なき幻想空間。戦後日本文学の鬼才が、20世紀を総括する代表作『壁の中』を乗り越えるべく遺した1000枚。  (2012.07)  3,800円(税別)
螺法四千年記
(らほうよんんせんねんき)
日和聡子 ふるさとはかくも妖しき
現在という地平線に交錯する、神、人、ちいさな生き物たちの時空。「此岸と彼岸」「私と彼方(あなた)」の景色を打ち立てた、新しい文学の誕生。
(2012.06) 2,300円(税別)
秋の思想
かかる男の児(おのこ)ありき
河原 宏 時代の境界「秋」を、情と志に生きかつ死んだ「人」―源実朝、楠木正行、近松門左衛門、三島由紀夫、深沢七郎ら中世、近世、近現代の男たちへのオマージュ。知の玩弄物と化した「思想」に「理想」を追い求めた孤高の思想家の追悼出版。
《特別収録》吉本隆明の「転向論」批判  《解説》中野剛志
 (2012.05)  3,000円(税別)
東京タワーならこう言うぜ 坪内祐三 本、雑誌、書店、出版社、そして人……
失われてゆく光景への愛惜とこれからのヒントが詰った、東京タワーと同じ年の著者の、時代観察の記録。
 (2012.05)  2,500円(税別)
恩地孝四郎
一つの伝記
池内 紀 版画、油彩、写真、コラージュ、装幀、字体、そして詩。戦前、戦中、戦後と抽象の先駆者は、ひとりひそかに「文明の旗」をなびかせていた。「温和な革新者」の初の評伝。池内紀評伝三部作、完結。  (2012.04) 5,800円(税別)
影の磁力 原 武史 影なる存在に魅了された政治学者の核心に迫る書評・時評集。なぜ、鉄道や団地、天皇制にこだわり続けるのか……
 (2012.04)  2,600円(税別)
流離の時代 辻井 喬 私の青春は、虚しく、しかし充実していた
個人と家族、詩と小説、改革と伝統、文学と社会…… せめぎなう二つの世界をたえず往還し、昭和そして戦争、現在に至る自らの原風景を見つめた、書き下ろしを含むエッセイ集  (2012.03)  2,600円(税別)
風とマシュマロの国 ふかわりょう 見つけた。大切なもの、
5年にわたったアイスランドひとり旅の記録。なぜ、これほど、風と虹と羊とオーロラの国に惹かれるのか。ピュアでユニークな感性が織りなす、新しい時代のしあわせのかたち。  (2012.03)  1,600円(税別)
熊出没注意
南木佳士自選短篇小説集
南木佳士 南木佳士作家生活30周年を記念して、著者の生い立ちが垣間見える短篇小説10篇を精選。自作解説を加えた愛蔵版。刊行以来、各紙誌で賞賛いただいています。
 (2012.01)  2,900円(税別)
写真の裏の真実

硫黄島の暗号兵サカイタイゾーの選択
岸本達也 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞候補作
早稲田大学主催 第12回(2012年度)「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」、惜しくも逃しましたが、最終選考に残った書き下ろし作品。
数々の映像の賞を受賞したドキュメンタリー作品のディレクターが書き下ろした、自ら進んで捕虜となった日本兵の「真意」に迫る力作。  (2012.11)  2,500円(税別) 
地の鳥 天の魚群 奥泉 光 その後、絶望は深まりましたか?
日常に訪れる夜と夢。奥泉作品の萌芽が垣間見える幻の処女長編、初の書籍化。表題作に2編の短編を加える。
 (2011.09)  2,200円(税別)
昭和の読書 荒川洋治 いまだから見える本のまばゆい光景
「いまという時代に生きているぼくもまた、昔の人が知らない本をよむことができるのだ。」書き下ろし6編を中心にしたエッセイ集。  
(2011.09)  2,400円(税別)
五十鈴川の鴨 竹西寛子 人のあわいを繋ぐ8つの短編
淡い交りだった。静寂な川の流れに、生きては会えぬ人のおもざし。あたうかぎりの寡黙と忍耐にひめた原爆の影。17年ぶりの本格短編集。
(2011.08)  2,600円(税別)
餞(はなむけ) 勝見洋一 中国共産党によって破壊されるまえの北京天橋で鼓姫を愛した日本人男性が、50年の時を経て、その街で出会ったのは亡き息子の許嫁だった。「お義父さまの子を宿しました」
本文活版印刷、形のある本へのこだわりをこめた限定出版
(2011.08) 2,600円(税別)
絵筆のナショナリズム
 フジタと大観の<戦争>
柴崎信三 「美」は「政治」に呑み込まれていった
「乳白色の肌」で成功した藤田嗣治の暗転。富士や太平洋の荒波を描きつづけた横山大観。両者をつなぐ「日本」という表象には、「天皇」を頂くこの国固有の構造が組み込まれている。

(2011.07) 2800円(税別)
一瞬と永遠と 萩尾望都 萩尾望都があこがれ、求めるものたち
私は何のために生きているのだろう。存在しているのだから存在を続けていい。私はためらいながら描き出し、描き続け、今も描いている
ファン待望の13年振りのエッセイ集 【装画・ミヤケマイ】】
(2011.06) 1800円(税別)
一升桝の度量 池波正太郎 通俗は尊い
雑誌、新聞、公演パンフレットに発表されたまま埋もれていたエッセイを再発掘! よみがえる江戸の男の粋(すい)
没20+1周年記念出版

(2011.05) 1800円(税別)
下北沢祝祭行
レディ・ジェーンは夜の扉
大木雄高 遊ぶためには周到な準備が、相応のこだわりがいる ―
60年代以降の文化シーンに立ち会い、下北沢のジャズバーレディ・ジェーンを拠点に、時代ごとに怒りも共感もエネルギーにしてきた“反骨の遊び人”による、半世紀の証言。

(2011.04) 3200円(税別)
おじさん・おばさん論 海野 弘 歴史や文学や映画など芸術作品に見る世界のおじ・おば大全
「斜め」の文化継承を読み解くことでみえてくるゆたかな世界。
堂々と年をとろう。
(2011.04) 2800円(税別)
瀧口修造 白と黒の断想 瀧口修造
(幻戯書房編集部ほか 編)
色」という情報を削ぎ落とした地平線に見えてくる、ゆたかな「色彩」
これまで「コレクション」全14冊にも未収録のまま埋もれていた、絵画・彫刻・版画・写真評をすべて図版いりで、初めて集成。【図版103点】
(2011.03) 6200円(税別)
映画の夢、夢のスター 山田宏一 スターでたどる映画誌
第一部  男(ヒーロー)たちの挽歌
第二部  花(ヒロイン)はどこへいった
特別附録  映画的な、あまりに映画的な、スター誕生秘話
(2010.12) 2500円(税別)
はじめの穴 終わりの口 井坂洋子 「かつて胎内からひとつの穴を目指していた。
それがすべてのはじまりだった―」
井坂洋子の詩の世界へつながる自叙伝的エッセイ。
 (2010.11) 2800(税別)
20世紀断層
野坂昭如単行本未収録小説集成
野坂昭如 半世紀に及ぶ野坂昭如の執筆活動のなかから、これまでに長編小説24本、中・短編小説集35冊が刊行されたが、その断層に埋もれていた小説は、およそ1万枚。本小説集成では、それら単行本未収録の小説を、可能な限り網羅した。これは真の意味での、野坂昭如「復活」である。
野坂昭如単行本未収録小説集成 第1巻  (2010.06) 8400円(税別)
野坂昭如単行本未収録小説集成 第2巻  (2010.08) 8400円(税別)
野坂昭如単行本未収録小説集成 第3巻  (2010.05) 8400円(税別)
野坂昭如単行本未収録小説集成 第4巻  (2010.07) 8400円(税別)
野坂昭如単行本未収録小説集成 第5巻  (2010.09) 8400円(税別)
野坂昭如単行本未収録小説集成 補巻  
(2010.10) 8400円(税別)
鏡のなかの薄明 苅部 直 評論の名手である政治思想学者が、専門の枠をしなやかに越え、世界や本を眺めながら考えたこと。新聞、雑誌に発表した書評や時評を精選。
(2010.09) 2900円(税別)
中世幻妖
近代人が憧れた時代
田中貴子 近現代の文化人によってつくられた〈中世〉のイメージ。なぜかれらは中世に憧れ、中世を歪めたのか。ステロタイプの中世像を打破する意欲作。
  (2010.06) 2,900円(税別)
考えるヒントで考える 中野剛志 気鋭の若手評論家が、小林秀雄『考えるヒント』を手がかりに、思想史をたどりながら、学問・知性・時代・政治・職業について考える書下ろし。 (2010.05) 2,500円(税別)
ちょっと怠けるヒント 松山 巖 時流に乗らないしたたかさ。世の中便利になったのにますます忙しくなったの感じる現代人に、怠けるヒントをお伝えします。装画も著者。 (2010.03) 2500円(税別)
散歩の昆虫記 奥本大三郎 《虫の眼》で世界を眺める歓び。虫に魅せられたフランス文学者の、およそ10年ぶりのエッセイ集。装画も奥本大三郎。 (2010.02) 2200円(税別)
維新
岩倉具視外伝
堀和久 どうせ変わる世、狂いの翳に鵺が飛ぶ皇女和宮の降嫁道中に随伴した岩倉と幕府側の大沢基保の奇縁。幕末から明治を生きた、それぞれの運命。時代小説の名手が書き下ろす、新視点の岩倉具視像。 (2010.01) 1900円(税別)
白鳥古丹(カムイコタン)
吉田一穂傑作選
吉田一穂 20世紀日本が誇る詩人の詩と散文が甦る。一穂(いっすい)が遺した詩、随想、試論、童話を精選。解説・堀江敏幸「詩胚を運ぶ―吉田一穂をめぐる断章」2010.01)  1900円(税別)
十四分の一の月 ささめやゆき 鎌倉でめぐりあった三島、太宰、澁澤、中也、小津、黒澤。絵筆とめぐったパリ、ニューヨーク、モスクワ。月の満ち欠けに寄り添った文字と絵のスケッチ。人気のイラストレーターのエッセイ。図版多数。 (2009.12) 2900円(税別)

河原者ノススメ
死穢と修羅の記憶
篠田正浩 構想50年。日本映画界の旗手が、芸能者たちの《運命》を追跡し、この国の《歴史》が時系列で記される単純化に抗する、渾身の書き下ろし。図版多数(カラー口絵7点・内折込3葉)    (2009.10)  3600円(税別)
20世紀の巨人
シモン・ゴールドベルク
ゴールドベルク山根美代子 生誕100年記念出版
戦禍を生き抜き、日本で逝った音楽家の生涯と箴言。フルトヴェングラーに嘱望されながらも、ドイツを去らざるを得なかったユダヤ人ヴァイオリニスト。音楽家であった夫人が語ったその精神と芸術性、そして継承されていくべきもの。  (2009.09)  4600円(税別)
昨日と明日の間
編集者のノートから
小尾俊人 昭和20年敗戦―。焼跡に「みすず書房」を立ち上げた出版人が記す《普遍的な現在》。本のかたち、時代や社会のかたち、人のかたちをみつづけた歳月。 (2009.09) 3600円(税別)
祖国よ! 福島泰樹 23歳で征った青年の気高き士魂。
「絶叫の歌人」が残された手紙と日記から迫る気迫の鎮魂歌。
(2009.08)  2400円(税別)
水曜日の神さま 角田光代 必要なものはほんの少し。「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする?!
旅にまつわる46篇を収録したエッセイ集。
刊行記念サイン会を7月11日(土)東京神保町とさいたま大宮の三省堂書店で開催します。詳しくは幻戯書房NEWSをご覧ください。 (2009.06) 1600円(税別)
父を葬る 高山文彦 あの世とは、いいところらしい。逝ったきり、誰も帰って来ない。看取り、看取られるすべての人に贈る、高千穂の土俗を舞台に描く血と救済の物語。渾身の書き下ろし長編小説。
刊行記念 桐野夏生先生×高山文彦トークショー開催
7月21日(火)18時より 東京堂書店にて。 (2009.05) 1600円(税別)
チリモン博物誌 きしわだ自然友の会 チリメンジャコに混じったへんな生きもの=チリメンモンスターを紹介する初めて本。タツノオトシゴ、イボダイ、カワハギ、サバなどなど、図版とともに、遭遇率、主要棲息地などを網羅。多くの人が抱いたささやかで素朴な疑問に答えます。
チリモンが比較的多く入った観察用のチリメンジャコのお求めは和歌山のカネ上さんがご便利です。 (2009.05) 1600円(税別)
奥の横道 宇野亜喜良 寺山修司、横尾忠則らとともにアヴァンギャルドの旗手として一時代を牽引した日本を代表するイラストレーターが、エッセイとイラストレーションで描き俳句で切り取る、画期的な試み。華麗な交流、創作の源泉、多彩な趣味が溶け合う、「現在」と「記憶」の幸福な螺旋 -。 (2009.04) 2500円(税別)
銀河系の断片 山尾三省
(堀越哲朗・編)
「経済」や「都市生活」より豊かなもの―屋久島発、21世紀に向けた「新しい文学」。深い祈りをたたえた随想群によって、現代に真価を問う、山尾三省の清冽な魂をたどるベスト・コレクション。佐佐木幸綱氏推薦!  (2009.03) 2800円(税別)
鳥のいない空
シンドラーに救われた少女
ステ・ミュラー
-マデイ
 
田子歓也・訳
現代(いま)、知らないことの罪、くり返される罰。「子供の目」が見た大虐殺(ホロコースト)の悲劇。ポーランド語版よりの翻訳  (2009.02) 2800円(税別)
絵に描けないスペイン 堀越千秋 スペイン生活とは何か。ひと言でいえば、絶え間なき闘いである。
そしてその99%は理不尽との闘いである。
雪舟、北斎にゴヤ、ピカソ、天才たちの粗暴さを愛する画家の文化考。
(2008.12) 2700円(税別)
読むので思う 荒川洋治 人は読んだら、思う
少しでも何かを思いながら生きてきた
ことばを見る、ことがらを読む。詩人の最新エッセイ集。
(2008.10) 1800円(税別) 
女房逃ゲレバ猫マデモ 喜多條忠 「神田川」「赤ちょうちん」の作詞家・喜多條忠が書き下ろしたせつなくて、あたたかい「家族」。 泣いて笑って癒される「実感」長編小説。 重松清氏推薦! (2008.10)  1800円(税別) 
戦場の聴診器 中田整一 太平洋戦争の激戦地から奇跡的に生還した軍医の戦後― 高齢化社会への予見、地域力の再生。医療の現場も戦場だ! (2008.08)  1800円(税別)
昔のミセス 金井美恵子 70年前後の雑誌「ミセス」を読み返し、今とのズレをめぐって、ビターな甘さ全開のエッセイ集。溢れるユーモア、こぼれる愛、さえわたる舌鋒。 (2008.08)  1900円(税別)
チョコちゃんの魔法のともだち 尾崎左永子 日本が戦争に向かっていた昭和初期、東京山手で少女期を迎えた歌人でエッセイストは、今も読み継がれる、名作と出会いこころ豊かに成長した。読書の歓びとともに綴る自伝的エッセイ。 (2008.08)  2100円(税別)

10月4日NHK「BS週刊ブックレビュー」で紹介されました。
何も持たず存在するということ 角田光代 デビュー以来書き記した単行本未収録エッセイを精選。家族をめぐり、自著をめぐり、旅をめぐって各紙誌に寄せた文章の数々。作家として大成するまでの軌跡であるとともに、作家の等身大の思い。  (2008.05)  1600円(税別)
終着駅は宇宙ステーション 難波田史男 1974年、若き画家は、32才で海へ逝った──
60─70年代を駈け抜け、2000点余の絵を描いた昭和の少年は、何を見、想い、そして表現したのか。
未公開の日記、スケッチブック等、50冊を超える遺されたノートより、夭逝した芸術家の核心に迫る。 (2008.04) 4200円(税別)
思川バルーン 楽月慎 革命が起こせると本気で思っていた。
バルーンが破裂すると……。
彼女のとなりで、見上げたあの日。
学生時代の空白感や孤独、焦燥を埋めたくて。
大人になるための自覚とか責任を得ようとして。
でも、今はただ、この思いを抱え続けることが大切なことに気がついた。
  (2008.03) 1900円(税別)
天丼はまぐり鮨ぎょうざ 池部良 映画俳優でエッセイストの池部良が、自身の人生と、それにまつわる食の話をつづる。『四季の味』掲載の「頬落記」を加筆訂正し単行本化。
春(芹と木の芽;おみおつけ ほか)   夏(そうめん;西瓜 ほか)
秋(秋刀魚;とうもろこし ほか)     冬(シチュー;こんにゃく ほか)
番外(ひるめし戦前;ひるめし戦後)       (2007.11) 2200円(税別)
おのごろじま 日和聡子 どこでもないどこか、いつでもないいつか。小さないのちの仲間たち。よろこび、ころがり、かなしみ、振り向く。真っ白な世界から生まれた、新しい物語。国産み神話の殻を破り、新鋭が描くもうひとつの「創世譚」。 (2007.11) 2500円(税別)
ホルトの木の下で 堀文子 大正7年、東京平河町生まれ。卒寿を前にした今なお、変化を求めて止まない堀文子。ひたすら自立を目指すことによって、ジャンルを超えた様々な人びとと出会い、その人生は豊かなものになった。日本の激動期を生き抜いた頸くて美しい精神。
主な登場人物 串田孫一、土門拳、徳川義親、柴田安子、富本憲吉・一枝、コーネリアス・バンダー・スター他。 (2007.09) 2300円(税別)
出版と社会 小尾俊人 関東大震災により大量の本が消滅したとき、創造力あふれる出版人たちが登場した。ここから、出版戦国時代がはじまる−。豊かな編集経験をもとに綴る、激動の昭和出版史。『出版クラブだより』連載に加筆して単行本化。 (2007.09) 9500円(税別)
「阿佐ヶ谷会」文学アルバム 青柳いづみこ
川本三郎
【監修】
「阿佐ヶ谷会」をご存知ですか!戦前〜戦後しばらく、東京は中央線沿線、阿佐ヶ谷の街で作家や評論家らが集う文士集団が賑わいを見せました。井伏鱒二、太宰治、上林暁、木山捷平、青柳瑞穂、外村繁、火野葦平、小田嶽夫、亀井勝一郎。本書は、日本文学史に大きな足跡をのこす「阿佐ヶ谷会」の全貌がわかる、唯一の読んで楽しい資料集です。 (2007.08) 3800円(税別)
蝶の小径 三木卓 詩人・作家、三木卓が魅了された小さくはかない生きものたち、蝶・蛾。
これまでに書かれた数々のエッセイの中から蝶・蛾にまつわる作品を選出し、31篇のエッセイと書き下ろしの詩1篇を収録しました。懐かしくも切ない記憶、一瞬あるいは偶然ゆえに鮮やかな印象を残した出会い、至極当然にもどこかけなげにも見える彼らの生の有様、その不思議さ、美しさ??。蝶・蛾とのささやかで幸せな日々の記録は、三木卓の約40年にわたる作家生活の記録であり、また彼の「生」に対する感覚が色濃く反映された記録でもあります。すべての小さな生きものたちに捧ぐ、美しく、哀しく、そして温かい、珠玉のエッセイ集です。 (2007.07)  2200円(税別)
残しておきたい
日本のこころ
重松 清 編 いにしえより、ただ愛するひとびとへ
綿綿と受け継がれてきた「日本の遺産」。
民話をとおして語られる、私たち古来の「こころ」。
珠玉のアンソロジー。
(2007.06) 2200円(税別)
再会の手帖
―また逢いたい男たち
関容子 魅力溢れる13人の男たちが語る、生い立ち、恋愛、仕事、人生哲学等々。
著者が思わず「すごい話を聞いてしまった!」とつぶやいた秘話満載のルポルタージュ。
北村和夫 安野光雅 神田伯龍 木場勝己
篠田正浩 中村富十郎 池部良 小沢昭一
黒鉄ヒロシ 五十嵐喜芳 和田誠 桂米朝
島田正吾 (2007.04) 2600円(税別)
花 四季の詩想 饗庭孝男 音楽と美術、そしてプルーストを愛する文芸評論家。24の四季の花々に託して綴る、少年時の回想、旅の思い出、異国での暮らし——。数々の詩や俳句、文学作品と呼応して、著者の人生の折々をゆたかに彩った、〈花〉の思い出、〈こころ〉の記録。著者撮影のカラー写真32点を掲載。   (2007.03)  2600円(税別)
夕波帖) 小川国夫 旅と文学と日常と最新随筆集。
洒脱なユーモア感覚、老いと戯れるこころ…。藤枝に帰郷して46年。純文学の孤塁を堅守する現代文学界の巨匠が闊達自在な境地を綴る。『静岡新聞』『日本経済新聞』『群像』『新潮』などへの掲載作品を収録する。自筆漫画による著者自装本。 (2006.12)  2,200円(税別)
けむりの居場所 野坂昭如 編 ここちよい「たばこのはなし」です。
序 煙草は人生の句読点(野坂昭如)
ちょっと一服(開高健) たばこのある生活(市川崑)
煙が目にしみる(井上ひさし) 色里の夢は煙か(杉浦日向子)
煙草事始(尾上辰之助) タバコの思い出(東海林さだお)
バックステージより(岩城宏之) ひとりで煙草を(藤沢周平)
タバコと詩(サトウハチロー)〔ほか〕      (2006.09) 1,680円(税込)
洋燈の孤影
 漱石を読む
高橋英夫 あれほどまでに「二十世紀」という語彙を多用し、「二十世紀」に拘泥した人間が、時間の経緯とともにその用語を表立って使わなくなっていった、これは「二十世紀」が消滅したものでも、克服されたものでもあるまい。むしろ内攻した「二十世紀」は、漱石の肉体を蝕むまでに繁殖していたのではないか。私は、『道草』の次の最後の小説『明暗』が、漱石の二十世紀研究の集大成であり、まさに典型的な「二十世紀小説」だったのではなかったかと考えている。  (2006.07)  2,730円(税込)
鴎外の遺産 第3巻
社会へ
編註者
小尾俊人
  
編者
小堀鴎一郎
横光桃子
母・しげの死後、茉莉、杏奴、類ら、森家の遺児は、 それぞれに、「作家」への道を歩みはじめた。 彼らは、原稿を書き、そして、互いの作品を、手紙のやりとりの中で、批評し合った。 作家として成長した杏奴は、与謝野寛・晶子 (11通〉、永井荷風(21通)、木下杢太郎(18通)、 日夏耿之介(10通)、中勘助(159通)、森茉莉 (40通〉、その他、志賀直哉、室生犀星、幸田文、宮本百合子、安倍能成、長谷川四郎、結城哀草果らとも、創作にっいて、文学について、書信によって 語り合った。 本書は、杏奴〔こあてられた、未発表の、姉と、親しい文人たちの手紙を中心に、その実物カラー写真を添えて構成される。(2006.06)  28,000円(税込)
センセイの書斎 内澤旬子 作家、評論家、研究者、デザイナー……。本を書くこと・つくることを仕事する人たちは、本とどのように付き合っているのか? 自宅・仕事場に増殖していく本の整理法、自分のテーマに関連する情報活用術、そして、本に対しての思いを徹底取材。書斎を計測し、並んでいる本の書名まで書き込んだ細密なイラストレーションと文章により、31の「本」のある仕事場を解剖する。   (2006.05) 2,200円(税別)
ブックカフェものがたり 矢部智子
今井京助
本書は、いま全国各地で、増えつつある「ブックカフェ」の現状を、つくり手の側から語った初めての本です。東京、大阪、京都の9店のブックカフェ・オーナーへのインタビューを中心に、「ブックカフェという新しい空間スタイル」の現状を明らかにします。老舗古書店の三代目が開店した古本カフェ、仲良し4人組の若い女性が始めた貸本喫茶、ネット古書店主が開いた喫茶店など、多種多様なブックカフェが登場します。 また、ブックカフェの開業のしかたや、運営のコツを具体的に解説します。巻末には、全国ブックカフェ&ブックギャラリーのリストを掲載しました。本書を通して、「本を読まない」と云われがちな若い世代の、これまでとは違った「本との付き合い方」がわかります。 (2005.12)   1,900円(税別)
満州国皇帝の秘録 中田整一 紀州の旧家の土蔵に眠っていた膨大な文書。それは、満州国皇帝・溥儀と関東軍司令官らとの496回にも及ぶ密室での会談記録だった。溥儀の通訳を務めた林出賢次郎が密かに綴ったこの新発掘文書「厳秘会見録」の具体的な会話を通して、著者は、関東軍による満州国傀儡化の赤裸々な実態、溥儀が抱いた野望とその挫折の経過などを見事に浮彫りにしている。なかでも、溥儀が自伝でも隠した満州国の帝位継承をめぐる関東軍との密約を、記録から明らかにしたくだりは白眉。百年に一度の資料が示す新たな《満州国》像に、読者は向き合うだろう。  (2005.09) 2,800円(税別)
鴎外の遺産 第2巻 編者
小堀鴎一郎
横光桃子
鴎外の死、茉莉の破婚、杏奴・類のパリ留学  
未公開書簡にみる残された家族の15年にわたる新生と成長の記録
父・森鴎外の遺志は、母・しげ、長女・茉莉、二女・杏奴、三男・類ら、残された家族たちに、いかに浸透していたのか。そして、それぞれ個性豊かなきょうだいたちが、いかに父・森_外を背負って生きていたのか。家族とはなにか? 社会の最小単位の在り方について、このようなドキュメントは、歴史的に、他に類を見ない資料であろう。     (2005.08) 28,000円(税込)
山の仲間たち 編者
池内 紀
稜線が眩しい。振り返ると山小屋のやつめ、小窓をあけて、霧のパイプを吹かしていた。「アルプ」の頁をくると、澄んだ山気が漂ってくる。山についての感性と思考が、本来の自由をとりもどした。伝説の山の文芸誌「アルプ」ベスト・コレクション。(2005.07) 2,300円(税別)
くさいものにフタをしない 小泉武夫 湯気たちのぼる炊きたてごはん。 畳の青いかおり……。
私たちはかつて、こんなにおいを生きる力の源としてきた。 無臭を好み、食についても国籍不明となってしまっている日本人の本来あるべき 「アイデンティティ」を、日本固有の「におい」という観点から、小泉武夫が熱く語る。 手取り足取りの科学的解説、自らのエピソードも交えながら、「日本のにおい」の復権を呼びかける。 (2005.04) \1,600(税別)
鴎外の遺産 第1巻 編註者
小尾俊人

編者
小堀鴎一郎
横光桃子
鴎外の遺産 第1巻本書は、森鴎外の二女・小堀杏奴没後に発見された、新たな鴎外像を知る手掛りとなる森家の未公開資料を編集・収録しています。鴎外が杏奴ほか家族にあてた100通にも及ぶ手紙、娘のための手製の教科書や和歌の添削など、これまで人目にふれることがなかった鴎外の教育へのこだわりを見ることができる貴重な資料を、すべてカラーで収録しました。(320頁分)  父としての鴎外と、その家族の繋がり、そしてそこに横たわる愛情を視覚で感じられる一冊、近代日本を背負った文豪とその家族の交感・生態のドキュメントとなっています。 A5ハードカバー 594ページ (2004.11) 28,000円(税込)
ウィリアム・ブレイクのバット 平出 隆 『伊良子清白』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞、 平出隆の最新エッセイ集。  「あるひとつのことを追いかけるような旅をしていても、目の前にそのことだけがひろがってくれるとはかぎらないから、 旅はふしぎなものになる。」(本文より)   どこからともなく届いた絵葉書とともに綴る詩的世界への旅。(2004.06) 2,800円(税別)
鬼降る森リ) 高山文彦 はるかなる故郷、高千穂への旅。 「生まれ育った土地をめぐって、ケリをつけなければならないことがあった。時が満ちるのを待っていた。 いま書き終えて、処女作を書いたような気持ちになっている」(著者)
『火花北条民雄の生涯』で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した、高山文彦の記念碑的作品!  (2004.03) 2,000円(税別)
くるーり くるくる 松山 巖 みんなどこへ行ってしまったのだろう? 父、母、祖父、伯母、幼なじみ、恋人――そして町。 「しかしそれをいま思い出せば記憶は凹凸 していて、覚えていることの前後も はっきりしなくなる。」(本文より)
時はめぐり、人はめぐる! 旅と記憶が織りなす、七つの物語。 松山巖氏の待望の書き下ろし短編連作。  (2003.12) 1,900円(税別)
ちいさな桃源郷 池内 紀 “串田孫一”責任編集、命名者は“尾崎喜八”。昭和33年に創刊し、昭和58年の第300号で幕を閉じた伝説の山の文芸誌「アルプ」。“旅”をテーマに「アルプ」より珠玉 の33篇をセレクト。「ちいさな桃源郷」は、われわれの住む、ほんの少し先の世界にある。串田孫一「四つの丘」、尾崎喜八「花崗岩の断片」、辻まこと「小屋で暮らしたとき」、畦地梅太郎「石鎚山への慕情」etc・・・。池内紀氏の解説入り。 (2003.09) 2,300円(税別)
晴れた空 曇った顔 安岡章太郎 旅で出くわした面 白い話やめずらしい出来事をきかせてくれた天性、孤独 なサスライ人であった井伏鱒二のふるさとや、お城と岩木山の美しい葛西善蔵がいた 弘前、金木町に残る太宰治の家郷を訪ねたり、東京のニオイそのもの=岸の柳の葉の ように青い流れである隅田川なくしては語れない、江戸の文芸世界や荷風・龍之介の 心象風景を探る。作家たちを育んだ風土との対話十二篇を収録。井伏鱒二が記念に描 き贈った「安岡君の肖像」を挿画とした美装本。 (2003.06)  2,500円(税別)
たそ彼れの妖怪たち 水上勉 齢八十余歳を過ぎつつ、やっぱり在所(若狭)のことが気にかかる。古里の山河にいまもきっといるに違いない妖怪たち、鮮やかに咲く谷々の紅椿・・・・・さらには、京都の寺の小僧に出された自分と少年時代を共に生きた美濃の陽三はんのこと。名作『雁の寺』(直木賞受賞作)の時空へと回帰しつつ、己が身の巡礼歌をきく珠玉 作『たそ彼れの妖怪たち』『青墓まで』『美濃のおいずる』を収録。  (2003.05) 2,300円(税別)
二条の后藤原高子
業平との恋
角田文衛 日本のアイデンティティ!日本文化史上最も絢爛たる文芸の華を咲かせた平安のおみなたち・・・・・紫式部、清少納言、小野小町・・・・・作品鑑賞にとどまらず、彼女たちの存在した時代や生活空間の再現に、考古学的実証を心掛け、膨大な資料・文献を駆使した角田学七十年の成果 !ミステリィよりもミステリィな謎解きの面白さと発見に充ちた読者待望の大著。著者・卒寿記念出版! (2003.03) 4,700円(税別)
本は生まれる。そして、それから 小尾俊人 敗戦の年にみすず書房を立ち上げた、出版社の内省と記録。 「著者は種おろしであり、出版社は苗を育てる人、書店は摘みとった糧をひろく播き、古本屋と図書館は刈り入れて、整理し、保存する人である。そして、読者によって世界の貌は変わってゆく。」出版文化への限りないオマージュ。 (2003.02) 3,800円(税別)
父の帽子 沙 柚 文革が始まってから、いつも私は独りぼっちだった。
愛する父と別れ、可愛がってくれた伯父が自殺し、好きだった先生に牙をむき、革命に明け暮れる学校をさぼり、逆上する母に反発しながら、私は何かに苛立ち、何かを探し求めていた。そして、やっと私は、非行グループの女リーダー大洋馬とその仲間たちの集う家にオアシスを見つけたのだが―文化大革命の前後に多感な少女時代を過ごした中国人女性作家・沙柚が、瑞々しい日本語で描く自伝的長篇。   (2003.02) 1,800円(税別)

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