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大竹たか子さんが朝日新聞に | |||
朝日新聞の投稿欄「ひととき」が10月2日で50年になりました。その記念の日に、大竹さんのボランティア活動が紹介されました。 | |||
投書が縁で介護者サロン |
「『今日はまあまあね』などと母は私のピアノを批評する。88歳の母は、昨春足を骨折して以来ベッド生活。家でできる趣味をと、ピアノを始めた……」 98年7月に掲載された長野県三郷村の南山享子(たかこ)さん(68)の「ひととき」(東京本社版)を読んで、東京都杉並区の主婦大竹たか子さん(73)は「私と全く同じ」と、手紙をしたためた。 互いに一人娘。自宅で母を介護し、気晴らしにピアノを弾く。名前も同じ。文通が始まった。 「2人で連弾したいね」。 その夢は、翌年5月、長野県三郷村の老人ホームで「『ひととき』ふれあいコンサート」として実現した。 大竹さんは、介護者同士が悩みを話し合う東京都世田谷区の「フェロー会」の投書が縁で介護者サロン会員。 「介護者も息抜きが必要よ。長野でも会を作ったら」 「でも、1人じゃとても……」。 ためらいながらも、会作りは南山さんの次の夢になった。 その後、村の福祉講座を受講した南山さんは、隣り合わせた柴俊子さんと、 「介護者にも心のケアがいるわよね」 と意気投合。 |
「フェロー会」のような場を作ろうと各方面に働きかけ、昨年4月、村社会福祉協議会の一室を借り、介護者サロン「円(まどか)」を誕生させた。 最初は7、8人の集まりだったが、現在は多いときで二十数人集まる。妻を12年介護した丸山亨八郎さん(82)の手品や、雑談で盛り上がる。義母を介護中の主婦(55)は 「落ち込んでいても、ここで話をしているだけで明るくなれる」と話す。 妻を介護中の広瀬正市さん(77)は、 「参考になる話が聞けるし、気分転換になる」と言う。 近隣の市町村からの参加者もある。「円」にならい、塩尻市でも同じような会が発足した。7月には県福祉課の職員が、介護者の意見を広く聞きたいと出席した。「困っている人を援助している」と評価され、ボランテイア団体にも登録された。 東京のフェロー会とは、メンバーが相互に参加しあうなどの交流をしている。「一通の投稿が大竹さんと私をつなぎ、さらに輪が広がった。『ひととき』の力は大きいです」と、南山さんは話している。 (朝日新聞より) |
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