辺見じゅんさん
辺見じゅん さん 辺見じゅん(へんみ・じゅん)さんは,
富山県生まれで,早稲田大学文学部を御卒業された作家で歌人でもいらしゃいます(1939 年7月26日 - 2011年9月21日)

国語学者で角川書店の創設者・角川源義の長女として生れ、源義氏が病床で自分の戦争体験を語ってくれたことが、一連の作品に取り組むきっかけになったとのこと。
また、辺見さんは民俗学の研究家として、全国を歩き、老人たちに話を聞くことが多く,その際、老人たちが語る「死」に ひかれたといわれています。
また,歌人としての活躍も注目されています。
辺見さんの綿密な調査と徹底した取材は、つとに有名です。

「男たちの大和」で
新田次郎文学賞
「収容所からきた遺書」で
大宅壮一ノンフィクション賞
講談社ノンフィクション賞

「闇の祝祭」 で
現代短歌女流賞
「夢、未だ盡きず」ミズノスポーツライター賞
授賞されました。
  

 辺見じゅんさん原作の「男たちの大和」のDVDが8月4日に発売されました。     
高志の国文学館にて開館一周年特別展「辺見じゅんの世界」が催されました。

パンフレット表面 裏面
読売新聞の週刊KODOMO新聞の「オランダ正月」特集に『時代の流れを生んだ人々』という辺見じゅんさんの文章が掲載されました。(2006年6月17日)
朝日新聞の「おやじのさなか」というコーナーに『YAMATO生んだ戦争の体験談』というインタビュー記事が掲載されました。
(2005年12月18日)
朝日新聞の「ニッポン 人・脈・記」に早咲きに送られて出撃  撃沈から生還、満開に泣く』という辺見じゅんさんの記事が掲載されました。(2006年4月3日)
富山県歌壇の先導的役割を果たし、富山県の文芸の質向上に貢献してきたことに対し、北日本新聞文化賞が贈られました。
(2005年11月2日)
克明につづる兵士の心』というインタビュー記事が掲載されました。
(2005年12月8日)
日本経済新聞のシニア記者がつくるこころのページに「辺見じゅんさんに聞く」というインタビュー記事が掲載されました。
(2005年8月12日)
産経新聞に「死者の声」真向かう大切さという辺見じゅんさんの寄稿が掲載されました。
(2005年8月14日)
元日の読売新聞に掲載されました辺見じゅんさんのちいさな一歩』という文章をご紹介します。(2005年) 月刊「正論」3月号グラビアページの「私の写真館・アルバムの中に」は辺見じゅんさんの特集でした。右の写真は17歳の正月です。(2001年)
文藝春秋11月号に、辺見じゅんさんと城山三郎さんの対談「特攻指揮官中津留大尉の決断が掲載されました。 辺見さんと島根県知事との対談がシマネスク1998年夏号に掲載されていましたので,御紹介します。(1998年)
「収容所からきた遺書」を原作に、劇団俳優座が公演を行いました。(2000年) 『夢、未だ盡きず』 で、財団法人 水野スポーツ振興会による「'98年度ミズノスポーツライター賞を授賞されました。(1999年)
辺見じゅんさんの作品を御紹介します。是非、ご一読下さい。
書名 内容(出版社、出版年)
辺見じゅん歌集
現代短歌文庫 69
『水祭りの桟橋』(全篇) / 『闇の祝祭』(全篇) / 『幻花』(全篇) / 歌論 /
 解説 山中智恵子・馬場あき子・飯田龍太
砂子屋書房  2008年 1,575円(税込)
ダモイ遙かに 極限の状況下、かくも気高く生き抜いた男たちの美しき物語
シベリア収容所に抑留された70万余の日本人。飢餓と過酷な労働の中、希望を捨てず、
仲間を励まし続けた男がいた。仲間たちは彼の遺書を家族に届けるべく、
命がけの行動を実行する・・・。
 メディア・パル 2008年 1,575円(税込)
小説 男たちの大和 「戦艦大和」には、3000人を超える乗組員が搭乗していた。その多くが10代、20代の若者であった。愛する人を家族を祖国を守るために、彼らは、海に散った……。 映画「男たちの大和/YAMATO」を元に、辺見じゅんが書き下ろした、愛と涙の物語。
角川春樹事務所 2005年  240頁 1470円(税込)
女たちの大和 死んだあなたに、また会いたい・・・・・・親友に妹を託し、日本の新生を信じて戦艦「大和」と共に散った臼淵大尉、最愛の妻に生還を誓ったが、沈没する「大和」に自ら残った小笠原兵曹、「われ亡くも永遠に微笑めたらちねの――」という歌を遺し、人間魚雷「回天」で特攻死した塚本太郎など、愛するものを守るため戦場に散った男たちと、遺された人々の終わりなき鎮魂の旅を描く全十話。戦後六十年、今、また蘇る愛と涙のノンフィクション。(ハルキ文庫 2005年 693円(税込)
戦艦大和発見 沖縄特攻作戦に散り、三千余名の将兵とともに東シナ海に眠る戦艦・大和、四十年目の発見。一九八五年夏の「海の墓標委員会」による、沈没位置の確認から戦没者の鎮魂・慰霊にいたる、戦艦大和探索の完全ルポタージュに加え、大和の元乗組員百人の証言、建造時の設計秘話など、データとドキュメントで構成する巨大戦艦のすべて。太平洋戦争・悲劇の軍艦の姿が今、甦る! (辺見じゅん・原勝洋編) (ハルキ文庫 2004年) 714円(税込)
決定版
男たちの大和 上
<大和は美しいフネだった。(略)青春を犠牲にして悔いのないフネだった>――昭和十六年十月、極秘のうちに誕生した、不沈戦艦「大和」の予行運転が初めて行われた。同十二月、太平洋戦争突入。そして戦況が悪化した昭和二十年四月六日、「大和」は三千三百三十三名の男たちを乗せ、沖縄の特攻に出撃した。日本国と運命を供にした「大和」の過酷な戦いと男たちの人生を、丹念に、生々しい迫力をもって描く、鎮魂の書。新田次郎賞受賞作。 (ハルキ文庫 2004年) \735(税込)
決定版
男たちの大和 下
一片の骨もありやせん。役場でもろうた木箱の中は、半紙一枚だけじゃ。(略)死んだ場所もわからんでどうして息子が死んだと思えるじゃろか」――沖縄への特攻に出撃した翌日、昭和二十年四月七日十四時二十三分、戦艦「大和」米航空機部隊の攻撃により沈没。死者三〇〇〇余名。東シナ海の海底に散る……壮絶な「大和」の最期と生存者、遺族の戦後を描き切り、日本人とは何かを問う、戦後ノンフィクションの金字塔。 (ハルキ文庫 2004年) 735円(税込)
戦場から届いた遺書 真珠湾奇襲に始まって、南方戦線での死闘、特攻隊の出撃、戦艦大和の最後、シベリア抑留と、太平洋戦争の傷跡は広範囲にわたる。その流れをたどりつつ、無名兵士たちが残した遺書・日記・書簡から戦争とは何かを探り、そこに込められた次世代へのメッセージを読み解く。著者のライフワークを締めくくる一冊。 (文芸春秋 2003年)
秘色(ひそく) 
辺見じゅん歌集
深いかなしみとあえかなエロティシズム。
魂の原郷を求めて、壊れかけた家意識とうすれゆく共同体の再生を静謐な抒情で喚びかけた絶唱の第五歌集。 (砂子屋書房 2002年)
秘色 辺見じゅん歌集
暁の超特急
吉岡隆徳物語
70年前、世界を沸かせた日本人スプリンターがいた。その人の名は吉岡隆徳。夢に向かって青春のすべてをかけ走り続けた男「暁の超特急」の物語。著者初めての児童向け作品。
(松江今井書店 2001年)
二十一世紀への伝言 辺見じゅんさんが講師をされていた自分史講座の受講生22名が、それぞれの作品を辺見さんの指導のもとに講座の集大成として出版しました。辺見じゅん・編
石川町自分史グル−プ (石川町自分史刊行会 2001年)
昭和の遺書
南の戦場から
太平洋戦争中、南洋の激戦地から父母、妻子、恋人などに宛てた兵士たちの私信を新たに発掘。解説とともに紹介する、感動の記録
太平洋戦争中、南方各地から父母、妻子、兄弟に宛てた兵士達の様々な遺書を発掘し、原文を紹介。遺族への取材をもとに、戦死者達の戦下の肖像と遺族達の戦後を綴る。「ハワイ上空快晴であって呉れ」−−昭和十六年の真珠湾攻撃で戦死した二十歳の飛行兵が前夜に認めた悲愴な遺書、自分の戦死後、妻に再婚を勧める三十二歳の下士官の愛情溢れる遺書−−「第二の夫を求めて楽しく暮らさねば駄目だ」など、胸をうつ八十二篇。彼らの最後の声に耳を澄ませてほしい。 (文藝春秋  2000年)
まなざし
盲目の俳句・短歌集
見えないからこそ、見えるものがある。透徹した視線の魂を揺さぶる表現。
視覚障害者が詠む俳句300句・短歌240首。

<俳句>編:大森理恵 <短歌>編:辺見じゅん
 (メタ・ブレ−ン 2000年)
見るなの花座敷 花の名随筆2「二月の花」 に執筆
(作品社 1999年)
夢、未だ尽きず ’98年度 ミズノスポーツライター賞
一代でミシン王国「リッカー」を築いた起業家平木信二と、「暁の超特急」と呼ばれた名スプリンター吉岡隆徳。二人の出会いは、夢の東京五輪へと続く闘いの日々の始まりだった。―「日本再建」の志に燃えた男達とその時代を描く、感動の書下し超大作。
(文芸春秋、1998年)
夢、未だ尽きず
二十一世紀への遺言 石川町自分史グル−プ  (北日本新聞社 1996年)
幻花
辺見じゅん歌集
第四歌集。現代女流短歌全集の第六巻として刊行された。身辺に起った出来事に真向かわざるを得ない状況にあって、「短歌が救済の表現でもあり得たことを知った」と自ら記している。第一歌集から一貫してうたわれてきた肉親への思いは、哀しみを湛えながら時間・空間を漂い、往還する。歌はその哀しみゆえにいっそう透明感を増し、読む者の心を優しく包みこむようだ。
(短歌新聞社 現代女流短歌全集 6 1996年)
昭和の遺書 3
妹へ、弟へ、最後の詩(うた)
故郷に残った幼い肉親たちへの手紙には、兄としての寛容さと決して泣きごとを言わない明るさがあった。異国の地で若い命を散らした無名の兵士たちで、兄弟姉妹・友人に宛てて送った手紙他、日記や手記、詩歌俳句を収録。 (角川書店 角川文庫 1995年)
昭和の遺書 2
妻よ、子どもたちよ、最後の祈り
終わることのない悲しみを胸に秘め、今を生きている人々。心のよすがである、夫や父親からの最後の手紙を全国から収集。愛する妻子どもたちへ永遠の祈りを残し、異国の地で散って行った無名の兵士たちの故郷への恋文。 (角川書店 角川文庫 1995年)
昭和の遺書 1
父へ、母へ、最後の手紙
故郷や肉親から遠く離れ、死と直面する戦場にあっても、誇り高い手紙の数々。そこに託された熱い心情は、時を経てもなお強く、読む者の胸をえぐる。異国の地で儚く散った無名の兵士たちが、父・母や家族にあてた真心の手紙。 (角川書店 角川文庫 1995年)
レクイエム・太平洋戦争
愛しき命のかたみに
戦後50年、征かねばならなかった人びとへのレクイエム、そして、遺こされた人びとの終わりなき旅。次代に語り継ぐ感涙のノンフィクション。
(PHP研究所 1994年)
 (PHP研究所 PHP文庫 1997年)
レクイエム・太平洋戦争
日本人のこころ 県民カレッジ叢書 45 (富山県民生涯学習カレッジ  1994年)
大下弘
虹の生涯
大下の“青バット”と川上の“赤バット”のホームラン合戦は、まさにプロ野球復活の狼火であった。昭和27年、西鉄入りした大下は、知将三原脩監督と共に、高倉・豊田・中西・稲尾といった若獅子たちを従えて、西鉄ライオンズの黄金時代を築く…。戦後プロ野球復興史に重ねて描くその華麗にして破天荒な人生。 (新潮社 1992年) (新潮社 新潮文庫 1995年)
(文芸春秋 文春文庫 1999年)
大下弘 虹の生涯
文春文庫
花子のくにの歳時記 幼年時代の懐かしくも切ない記憶をたどっていくと、そこには、民話の豊穣な世界が広がっている。祖父母の許で育ち、「民話を聞くのが何よりの楽しみだった」著者が、失われゆく民話の源郷を求めて、日本各地の村々を訪れ、出会った、名もなき語り手たちの宝石のような話を導きの糸に、日本の四季の美しさ、人間のさまざまな営みを暖かく描き出す、<心の歳時記>ともいうべき珠玉のエッセイ集。 (小学館 1991年) (角川春樹事務所 ハルキ文庫 1998年) 花子のくにの歳時記
収容所(ラーゲリ)から来た遺書 大宅壮一ノンフィクション賞  講談社ノンフィクション賞
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。それらは厳しいソ連監視網をいかに潜り抜けたのか?極寒と飢餓と重労働の抑留生活に屈しなかった男の、したたかな知性と篤き友情を描いた感動のノンフィクション力作。 (文藝春秋 1989年) (文芸春秋 文春文庫 1992年)
闇の祝祭 現代短歌女流賞
歌集の感情風景中心には、父恋いの歌がある。作者の心をしっとり染めあげているのは魂の原郷へのあこがれだが、それが「家族」という精神風土への、陰翳にみちた愛と思索に裏づけられている。
 (角川書店 1987年)
昭和の遺書 戦いに明け暮れた、激動の日々に、出征兵士は、その家族は、恋人は、何を思い、何を願っただろうか?全国から寄せられた、数多の書簡・手記が語る、昭和庶民の愛と死。鎮魂のドキュメント。 (角川書店 1987年)
初めて語ること
賢師歴談
各界の巨峰が語る、ざっくばらんな話。
井伏鱒二,土屋文明,中川一政,河盛好蔵,今西錦司,竹柴蟹助,細川隆元,永井龍男,茅誠司,中村元,山本健吉,谷川徹三,西川寧
  (文藝春秋 1987年)
愛することと歌うこと 燃えあがる恋,焔だつ心。愛と情念に生きた女たちの熱い息吹が甦る。登場する歌人・俳人は,与謝野晶子,大塚楠緒子,柳原白蓮,九条武子,杉田久女,橋本多佳子,原阿佐緒,三ケ島葭子,今井邦子,芦田高子,中城ふみ子。 (美術公論社 1986年)
Yamato! 戦艦大和発見!極秘誕生から探索までの全て  (角川書店 Kadokawa books 1985年)
新・北越雪譜 −雪の村の今と昔を歩く− (角川書店 角川選書 153 1985年)
私たちの戦争体験 
四十年目の自分史
(深夜叢書社  1985年)
完本
男たちの大和 上
新田次郎文学賞
昭和12年11月に着工した戦艦「大和」は、4年の歳月を経て、太平洋戦争の始まる昭和16年12月にすべての準備を備え終えた。すでに航空機時代に入ったといわれている時代に、この巨大戦艦は、それでも「この船が駄目な時は、日本の終わりの時」という“不沈神話”と共に、その雄姿を現わし、連合艦隊司令長官山本五十六を初め、その乗組員の男たちに各々の熱い思いを抱かせた。そして、昭和20年4月6日、沖縄への特攻に出撃した。
(角川書店 1983年) (角川書店 角川文庫 1985年) (筑摩書房 ちくま文庫 1995年)
完本
男たちの大和 下
新田次郎文学賞
昭和20年4月7日、アメリカのミッチャー中将指揮下の航空隊の4次にわたる爆撃により、沖縄特攻の目的を達することなく、戦艦「大和」は午後2時23分ついに撃沈された。乗員3333名中、生存在わずか260余名といわれる。海中に投げ出され、重油の海に浮かび助かった男たち。帰国した彼らを母国の桜が迎えたが、機密保持のため、隔離される。戦後生き残った男たちの胸に去来するものは何だったのか。その足跡を丹念に追ったドキュメント。
(角川書店 1983年) (角川書店 角川文庫 1985年) (筑摩書房 ちくま文庫 1995年)
探訪
北越雪譜の世界
別冊(246p):図説北越雪譜事典 付(地図1枚):北越雪譜地図 外箱入
(角川書店 1982年)
海の娼婦はしりかね  「はしりかねと八つの村のものがたり」(文芸春秋 昭和52年刊)の改題
(角川書店 角川文庫 1981年)
銀座ファイト物語 銀座百点 (1981年1月号〜12月号)
水祭りの桟橋  歌集 (思潮社 1981年)
大分の伝説 梅木秀徳共著 (角川書店 日本の伝説 49 1980年)
佐賀の伝説 (角川書店 日本の伝説 38 1979年)
たおやかな鬼たち (角川書店 1979年)
ふるさと幻視行 (講談社 1978年)
三まいのふだこ (小学館 世界のメルヘン絵本 1978年)
富山の伝説 大島広志,石崎直義共著 (角川書店 日本の伝説 24 1977年)
はしりかねと八つの村のものがたり 写真・北井一夫 (文芸春秋 1977年)
雪の座 (角川書店  新鋭歌人叢書  1976年
加賀・能登の伝説 小倉学,藤島秀隆共著 (角川書店 日本の伝説12 1976年)
呪われたシルクロード (角川書店 1975年) (角川書店 角川文庫 1980年)
愛の民話 絵:宮田雅之  (新書館 1974年)
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